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2015年7月
6分17秒のマジック
2015-07-22

『ミッション・インポッシブル』の最新作で、主演のトム・クルーズが自ら6分以上息を止めての潜水スタントを演じていると聞きました。これはプロのインストラクターの指導の下で訓練した上での演技です。(皆さんは絶対にまねをしないでください。)普通の人なら、1分も息を止めていられないでしょう。いくら訓練をしたからと言っても6分とはびっくりです。さすが不可能なミッションを可能にしてしまうトム・クルーズです。

実は、最近、川崎市内でも「6分」を超える、ちょっと驚きの記録が生まれたのです。これは「緊急渋滞対策」の成果です。
私は、マニフェストに「交通問題は地域経済の柱、市民生活の足。」を掲げ、具体的には「市内の幹線道路の脆弱さは大きな経済損失です。早急な交差点改良で渋滞を緩和します。」との政策を約束しています。

そこで、「緊急渋滞対策」として5箇所の交差点を対象として改良を進めてきました。そのうちの2箇所で整備が完了し、効果が出始めています。それは「溝口交差点」と「宿河原1丁目交差点」です。先日、「溝口交差点」で、改良の効果を実際に見てきました。「溝口交差点」での改良効果は、最大通過時間が改良前11分2秒だったところが、4分45秒となり、実に6分17秒の改善が生まれています。

さらに、この改良はハードの改善によるのではなく、ソフトな改善によって実現されたのです。それは、これまで左折しようとする車が横断する歩行者の列によって妨げられていたのですが、信号機のタイミングをずらすことによって、左折がスムーズにできるようになったのです。

「えっ?たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、事実なのです。要するに、ハード整備等にかけた費用は最小限で、6分17秒の改善を生み出したということです。これは「ミッション・インポッシブル」を可能にした「川崎マジック」と言ってもいいかもしれませんね。「宿河原1丁目交差点」では、右折レーンを延長することによって、実に7分20秒もの短縮が実現しています。

こうした改良によって、間違いなく経済的なメリットが生み出されているでしょうし、何よりも、ドライバーの皆さんの精神的なストレスの改善につながっているものと思います。

どうぞ、この二つの交差点の「マジック」を体感してみてください。