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2015年1月
宮崎県と川崎市の協定締結 一歩先行く「崎・崎モデル」
2015-01-30

宮崎県と川崎市はお互いの持つ資源や特性、強みを活かしながら連携・協力し、都市から地方へ、地方から都市へ人やモノなどの好循環を確立して地域の活性化をはかるために協定を結びました。一歩先をいく「崎・崎モデル」です!

主に木材利用、フードビジネスにおいて強力な関係でやっていきます。木材生産日本一の宮崎県と、川崎市の首都圏中央に位置する立地優位性と交通・生活環境の高い利便性を活かしながら、お互いwin-winの関係を目指していきます。これからのキーワードは自治体間競争ではなく、自治体間連携です。

みなさまの東日本大震災復興支援に「ありがとう」を伝えたい
2015-01-27

川崎市から女川町と南三陸町などに市の職員を派遣しているため、復興イベントに出る機会がたくさんあります。そこで、市民の代表としてお礼の言葉を多くいただくのですが、その言葉は、本当は復興支援のために尽くされている市民のみなさん、たとえば、三陸のものを購入したり、あるいは義援金を出してくださった方々すべての方に届けられる「ありがとう」の言葉なのです。

 

その「ありがとう」の声をみなさまの代わりに私が受け取ってきました、ということをこの場をかりてお伝えしたいと思います。

引き続き市から派遣を行っていることもありますが、まだ復興は終わっていません。引き続きみなさまのご支援、よろしくお願いいたします。

沖縄・摩文仁(まぶに)の丘で平和を祈る
2015-01-26

2014年(平成26年)11月26日に、沖縄県糸満市の摩文仁の丘にある「神奈川の塔」で神奈川県南方諸地域戦没者追悼式に参列してきました。先の大戦において沖縄戦やマリアナ諸島など南方諸地域で亡くなられた神奈川県関係者は40,680名を数えます。その戦没者を追悼し、平和を祈願するために、1965年(昭和40年)に「神奈川の塔」は建立され、今年、県民からの寄付によって再建されました。

そして、現在、「神奈川の塔」のある「平和祈念公園」には、「国立戦没者墓苑」や「沖縄県平和祈念資料館」、「平和の礎」をはじめ他の都道府県の慰霊碑が多数あります。この「摩文仁の丘」は、日本における唯一の県民を総動員した地上戦であり、アジア・太平洋戦争で最大規模の戦闘であった沖縄戦の最激戦地であり、1945年(昭和20年)6月23日に、この地で牛島満司令官が自決したことで沖縄戦は終焉を迎えました。

沖縄戦での戦没者は、沖縄県援護課発表によれば、200,656人、うち、日本 188,136人(沖縄県出身者122,228人「一般人94,000人、軍人・軍属28,228人」、他都道府県出身兵 65,908人)、米国 12,520人といわれます。沖縄戦は軍人よりも一般住民の戦死者がはるかに上まわっていることが特徴といわれます。「平和の礎(いしじ)」は、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑です。この中には、まだ名前すら付けられていなかった乳幼児の死亡者も含まれています。

同時に、この「摩文仁の丘」は、沖縄戦跡国定公園(戦跡としては唯一の国定公園)に含まれ、美しい海を臨む景勝の地でもあります。平和学習の一環として、多くの高校生等が修学旅行で訪れる公園です。

私が参列した日も、断崖の向こう側には青い海が広がっていました。沖縄戦の際には、追い詰められた人たちが断崖絶壁から身を投げて亡くなったという話や映像も見たことがあります。私は、慰霊碑などはもとよりですが、この海と断崖に接した時、自然と手を合わせ鎮魂を祈っていました。

しかし、その近くでは、高校生たちが海をバックにして笑顔にピースサインしてスマホで記念撮影をしているではありませんか。

この子どもたちの姿を、戦争で亡くなった人々や英霊が見たらどのように思うだろうか?子どもたちが笑顔でいられるのも平和だからこそです。そうした子どもの笑顔を見てほほえましいと思われるだろうか?でも、この子たちが平和の大切さや命の大切さを理解できていないかもしれない。あるいは、多くの人々の犠牲と反省の上に今日の平和が築かれていることに気づいていないのかもしれない。そういう思いから悲しまれるだろうか?

私自身戦争を知らない世代です。子どもたちはさらに戦争の記憶からは遠い世代です。歴史に学び、平和を守り抜くことの大切さを改めて考えさせられました。
皆様も、どうぞこの「摩文仁の丘」を訪れ、悲しいほどに透き通った海と対面してみてください。戦没者に思いをはせ、平和を考えてみてほしいと思います。

向ヶ丘遊園駅連絡通路開通式典に参加
2015-01-23

昨年9月のことですが、向ヶ丘遊園駅の連絡通路開通式に参加しました。

向ヶ丘遊園住民の方が、向ヶ丘遊園駅南北が、ピーク時最大58分もの間踏み切りがしまってしまうのをなんとかしたいということで、13年前に市議会に陳情したのが始まりでした。地下通路方式に決定したのが2008年。さらに設計が終わってから線路の下の工事にまる3年かかりました。8800人を超える請願が趣旨採択されたことから始まったこの事業。何度も頓挫しそうになったこの事業を市民の運動が実現化させたのです。まさに市民が街づくりをした一つのいい例となりました。

開通した連絡通路ですが、非常に明るく、エレベーターもあり、バリアフリーで自転車の人も安全に行き来が可能です。これを機にさらなる街の発展をみんなで頑張って行きたいと思います。

中小企業工業団地の視察と意見交換会
2015-01-20

中小企業の工業団地を視察しました。今回はその意見交換会で、工場の方々の悩みや努力を聞いてきました。

もともと工業団地だったところの周辺に一般住宅がたくさん建ってきたことで、工場への苦情が以前よりも増えてしまったんだそうです。それをどう解消していくかを考え、初めてオープンファクトリーを開催し、近隣の住民の方を招いて工場見学をしてもらい、どんなものを工場で作っているのか等を知ってもらうための機会を設けたとのこと。その成果もあって、住工の隣接している部分の理解が深められたのだそうです。非常に素晴らしい試みですよね。

住工共生にはさまざまな課題がありますが、お互いに歩み寄り、理解を深めることで問題を減らしていくことは不可能ではありません。工業の町、川崎としての責任を、町の方々の意見や体験を参考にしながら果たしていかねばならないと思いました。

ケロロとコラボ「さくっと銭湯マップ」でスタンプラリー 
2015-01-13

大田区・川崎市浴場連携事業によって、スマートフォン片手に、大田区と川崎市の銭湯をめぐるスタンプラリーが楽しめる銭湯ナビアプリ「さくっと銭湯マップ」が12月9日から実施されています。

このスタンプラリーでは、「ケロロ」(原作:ケロロ軍曹)とのコラボが実現しました。「さくっと銭湯マップ」で、デジタルスタンプラリーをしてスタンプを貯めると嬉しいグッズがもらえますよ。期間は2月28日までです。

さむ~い冬もケロロと一緒に銭湯で乗り切りましょう!アプリのダウンロードはこちらです。是非チェックしてみてくださいね。

さくっと銭湯マップ ダウンロード

ASEAN諸国との経済交流に手ごたえ~タイ・ラオス経済ミッション~
2015-01-13

 昨年(2014年)11月15日のベトナムを皮切りに、さらに21日までの間、ラオス、タイを歴訪し経済ミッションを展開してきました。今回のミッションは、山田長満川崎商工会議所会頭と私が団長を務め、市内の大企業や中小企業経営者を含む総勢42名の大規模なものとなりました。

 今回訪問したタイやラオスは、東南アジアのメコン・デルタにおいても、経済発展の活力が著しい国々の中心といってもいいでしょう。例えば、ラオスはここ10年あまりの間、経済成長率は6%から8%の高水準を続けていますし、購買力も右肩上がりで上昇を続けています。

川崎市との経済交流を見ると、タイには既に川崎市内企業が約20社進出しており、2014年に大手銀行であるカシコン銀行とも企業進出のための覚書を締結し、新たに現地でのサポート拠点として「川崎中小企業バンコク合同事務所」を開設しています。ラオスとの間でも、2012年に川崎商工会議所がラオス商工会議所との経済交流のための覚書を結んでいます。

 このように、これまでの経済交流の礎の上に、今回のミッションでは、さらに緊密な連携関係を築くことができました。「タイ工業省と川崎市の中小企業連携促進に関する覚書」「ラオス計画投資省と川崎市の投資促進及び支援を目的とする相互協力に関する覚書」など、次なる経済連携のための具体的なスタートを切ることができたといえます。

 さまざまな業種の市内企業の皆さんとご一緒した今回のミッションでは、多くの出会いがありましたが、その中から2つの企業のお話をご紹介したいと思います。

 1つ目は、既にタイに進出している市内の電気自動車のベンチャー企業が、現地の大手自動車メーカーと共同企画によって、新たな電気自動車のコンパクトカーの「世界スタンダード(標準規格)」を作り出そうとしていることでした。このコンパクト電気自動車によって、ASEAN諸国に打って出ようとしているのです。まさに、新たな経済連携によって、川崎発の「世界スタンダード(標準規格)」が出来上がるのです。企業の規模の大小に関わらず高い技術があれば、ASEANの世界を席巻することもできるのです。ものすごく夢のあるチャレンジだと思いました。

 もうひとつは、経済交流というと日本企業が海外に流失してしまうのではないか、との懸念を持たれる方もいらっしゃいます。ところが、実はそうではないのです。ベトナムに進出している川崎市のメーカーでは、ベトナム工場を基点としてASEAN各国などへ販路を拡大し、この現地工場の売り上げが倍増したといいます。さらに、それに伴って日本の市内工場も従業員数が倍増しているというのです。すなわち、現地でも発展し、日本国内の事業所も発展するという、いわば、「海外―国内の同時発展のWIN-WINモデル」なのです。

 2015年末には、「ASEAN経済共同体」が発足する予定といいます。ASEANは加盟10カ国の人口規模では合計約6億人、GDPも約2兆ドル超の規模といわれる巨大マーケットとなります。

 ASEANとの経済連携は、日本の飛躍、川崎の発展の起爆剤となることは間違いないことでしょう。今回のミッションは、そうしたASEANとの経済面での「絆」を強固なものとする機会をなりました。市内の企業の皆さんの果敢なチャレンジに期待し、応援したいと思います。

川崎のチーム アメリカンフットボール富士通フロンティアーズが日本一に!
2015-01-03

やってくれました!ついに日本一です。先月、Xリーグで社会人日本一になったアメリカンフットボールの富士通フロンティアーズが大学日本一の関西学院大学との戦いを満杯の東京ドームにて制しました。

新年早々、地元の川崎にとっても幸先の良い素晴らしいニュースです。富士通の山本社長より喜んでいる感じに写っている私(照)。選手や関係者の皆様、初の日本一、本当におめでとうございます‼︎

新年を迎えて~「未来共創」元年~
2015-01-01

皆様、新年明けましておめでとうございます。

皆様はどのような新年をお迎えになったでしょうか。私は、家族そろって初詣に出かけ、明るい気持ちで新年を迎えることができました。

私にとっては、市長に就任してから2回目の新年となります。これから予算編成に臨み、本格的に2年度目の市政の舵取りに乗り出してまいります。この1年余りは、いわば「種まき」をしてきた期間でありました。そして、2年目の今年は、その種から芽が出て、その芽を育ていく期間だと思っています。この時期は、しっかりと土を整え、水をやり、太陽にも当てるという政策の実現にとって、非常に大切な時期でもあります。

すなわち、政策の根幹をぶれないようにしっかりと堅持しながら、職員とともに、多くの市民の皆様の参加と共感を得て、根と幹の両方を伸ばしていくことが肝心です。市民の皆様には、ご一緒に政策を育てていくパートナーとして、率直なご提案とともに、叱咤激励をいただきたいと思います。

私は、まちづくりの主役・プレーヤーは市民の皆様だと思っております。これからの市役所や区役所の役割は、市民のまちづくりを支えていくコーディネーターであったり、サポーターになっていくことだろうと考えています。

いわば、「共創(きょうそう)のまちづくり」がこれからのまちづくりの新しい形ではないでしょうか。

昨年川崎市は市制90周年を迎え、今年は100周年に向けてのワンステップを刻むことになります。その間には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも開催されます。

市民の皆様とともに、2020年、そして100周年の際に、どのような川崎を世界に発信していけるか、ご一緒に未来を切り拓いていきましょう。

本年も、皆様のご健勝を祈念しております。

2015年・平成27年 新春