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市民がまちをつくる(その1)
2014-08-06

まちづくりの主役は市民だと、私は思っています。そうした発想からスタートした新たな取り組みが「区民車座集会」です。

この「区民車座集会」は、私がマニフェストに掲げた市民の皆さんとの直接対話の場です。今年の春からスタートし、7つの区ごとに参加者を募集し、ご自身が提起したい意見や提案を事前にお知らせいただき、関連する課題ごとに発言いただく形で実施してきました。各ご発言に対して、私が一問一答方式で意見交換を進めます。1回の発言者は、30名以内とし、ほかにオブザーバーで参加も可能としました。多いときには、参加者が70名を超えました。

このような形で、市長と市民が直接やりとりをする機会は初めてのことでした。市民の皆さんからは「市長と直接議論できたのはよかった。」という意見や、「もっと時間がほしかった。」という苦言まで、さまざまな声が聞かれました。

ご自身の主張や意見をお持ちの方が応募してこられるので、事前にテーマはうかがっているものの、回答はぶっつけ本番です。初めてうかがう課題もあったので、十分にお答えできたかどうか自信がなかったのですが、アンケートでは、「多様な質問に細かく答えてくれたのには感心した。」との評価もいただき、ほっとしました。

私と市民の皆さまと一問一答の形式で進めてきたのですが、途中から気づいたことがあります。それは、参加者からの提案や質問が出され、それに私が答えていくと、他の参加者が熱心に耳を傾け、うなずいたりされていることでした。後で、聞いてみると「自分は子育てに関心があって参加したのだけど、環境問題やお年寄りの問題などにも興味を持つことができた。」といわれます。

まさに、「車座集会」は、参加した市民のみんなが主役なのだという思いを強くしました。つまり、関心分野は違っていても、市民の皆さん一人ひとりが、地域の課題を真剣に捉え、自分たちでも解決のための活動をしていたり、アイデアを描かれたりしているのです。「自分のまちは自分たちでつくる」という市民意識の高さを改めて実感しているところです。

まちづくりには、まちへの愛着やよりよい地域を子どもたちに引き継いでいこうという愛情が大切です。「区民車座集会」では、市民の皆さん一人ひとりが、こうした愛着や愛情をお持ちだということが、よく伝わってきました。市民が主役のまちづくりを一緒に進めていきましょう。