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2014年10月
柿の里
2014-10-29

秋の青空をバックに柿の実が輝いている風景は、日本の里の原風景のひとつだと思います。

川崎には、「柿生」という地名・駅名があります。実は、本物の柿のふるさとなのです。日本で最も古いといわれる甘柿「禅寺丸柿」の発祥の地です。なんと「禅寺丸柿」の発見は、1214年、今から800年前にさかのぼります。等海上人というお坊さんが、今も地名としても残っている「王禅寺」の寺の裏山で発見したと伝えられています。こうしたことから、江戸時代には、徳川家康から「王禅寺丸柿」と名づけられたともいいます。

今では、次郎柿や富有柿が主流ですが、江戸時代から明治・大正時代頃は、「禅寺丸柿」が柿の王様として市場を占めていたのです。昭和30年代までは、小田急線の柿生駅から、箱詰めにされた「禅寺丸柿」が全国に出荷されていました。

しかも、名誉なことに明治天皇にも献上され、現在では、皇居東御苑にも植樹されています。さらに「禅寺丸柿」の木は、その原木を含めて7本が、国の指定登録記念物にも指定されているのです。

歴史だけがすごいというのではありません。実は、1995年(平成7年)に、「禅寺丸柿」を保存する運動を進める「柿生禅寺丸柿保存界」が結成され、植樹活動を進めています。さらに、その後「かわさき柿ワイン・禅寺丸」が開発され、地域のブランドになっています。

2012年には、「禅寺丸柿サミット」を開き、開催日の10月21日を「禅寺丸柿の日」に制定して、秋は、ゆるキャラの「かきまる」くんも登場する、さまざまなイベントを展開するようになっているのです。

この季節でなければ味わえない「禅寺丸柿」、数量限定なので、見つけたときにはすぐに求めておいてくださいね。

甘さたっぷりの柿を食べていただき、800年の歴史のロマンを感じてみてください。

参考文献:『柿生の里 禅寺丸柿』(麻生観光協会編集、麻生区役所発行)

川崎市長オリジナル便箋(自前ですけれど!笑) 2014年10月26日 川崎市長
2014-10-26

空き時間を見つけては市民の皆さんからいただいたお手紙にお返事をしています。

 

これまでは市長から皆さんへお手紙を書くときに、専用の便箋とかがなかったので新しく作りました。

と言っても、これは市で作ってもらったんじゃなくて、私のポケットマネーで作ったものです!

自画自賛になっちゃいますが、結構格好良く出来たのでお気に入りです(笑)

ただ、ご覧のように一つ一つ手書きをしているので、お返事遅くなるのはお許しくださいね。

「写真アルバム 川崎市の昭和」
2014-10-17

たまにちょっと時間が空いたときは、勉強のために本を読みます。

最近のお気に入りは「写真アルバム 川崎市の昭和」。
一般の人からのスナップ写真などを元に、昭和の時代の川崎市の様子をまとめたという一冊です。

川崎市に限定した写真ばかりなので、どこか懐かしく、親しみのある雰囲気が漂ってきて温かい気持ちになります。

「昔はこんな感じだったんだ!」とか「あ、なんかこの車懐かしい!」とか、場所だけでなく、一緒に写っている方の服装や持ち物、乗り物なんかも「昔はこんな物あったよなぁ」など、見るたびに新たな発見もあったりして、川崎の姿が様々載っていて退屈しません。

「拉致被害者家族を支援する 川崎市民の集い」
2014-10-05

今日は北朝鮮によって拉致されている横田めぐみさんの50回目の誕生日になります。

毎年この日に合わせるように市主催の「拉致被害者家族を支援する 川崎市民の集い」を開催しています。

昨日は、山谷拉致問題担当大臣も来会され、北朝鮮による拉致の存在を初めて暴き報じたジャーナリストの石高健次さんのコーディネートで横田夫妻、横田さんの同じマンションの住民組織で夫妻を支える「あさがおの会」代表の田島さん、そして私でパネルディスカッションを行いました。

繰り返される北朝鮮の不誠実極まりない対応に私たちは断固怒らなければなりません。

物分かりが良い、おとなしい日本人では政府間交渉で足元を見られるだけです。
その世論をつくるのは私達一人ひとりです。一緒に闘っていきましょう!

もうこのような市民のつどいを開催しなくてもいいように解決目指してそれぞれがやれることをやりましょう。

南武線新型車輌「E233系」出発セレモニー
2014-10-04

おはようございます。
今朝は運行開始の南武線新型車輌のE233系の出発セレモニーからスタートです。

武蔵中原駅は“乗り鉄、撮り鉄”の皆さんでごった返してます。

ご覧の通りの幅広車輌で、従来型よりも約1割多いお客さんが乗れますので、混雑緩和の一助になることを期待しています。

さぁ、今日も盛り沢山、出発進行!

「消防うどん」は絆の素
2014-10-02

川崎の消防署のランチの定番が「うどん」だというのを、ご存知ですか?

NHKで放送されている「サラメシ」という番組で、この「消防うどん」が取り上げられていたのをご覧になった方もいらっしゃると思います。

私のこの放送を見て、以前から気になっていたのですが、先日、川崎消防署の実地視察の機会に、「消防うどん」を署員の皆さんと一緒にいただくことができました。

「サラメシ」とは、「サラリーマンの昼食」のこと。番組ホームページには、次のような番組の趣旨が書かれています。

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サラリーマンの昼食(サラメシ)から、多彩な職業の人々の様々なランチまでつぶさにウオッチングして、ランチに隠された仕事へのこだわりや感動のエピソードなど、働く人の今を楽しく鋭く見つめます。
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まさに、川崎市消防局のこの「消防うどん」には、その背景に隠されたドラマがありました。

その前に、これが「本当に、うまい!!」のです。野菜や豚肉などの具だくさんのお汁に、野菜のかき揚げと自家製の秘伝のラー油を入れ、大盛りのうどんを付けていただきました。もちろん、すべてが署員の皆さんの手作りです。

横須賀などでは海軍カレーがまちおこしのグルメとして、市内のレストランでもメニューになっていますが、川崎でもこの「消防うどん」をお店で出してもいいと思ったくらいです。あるいは「消防屋」とか「火消し屋」というブランドで専門店を出してもいいかもしれませんね。

現在、川崎市には8つの消防署と28の消防出張所があり、約1400名の消防職員が日夜、146万市民の安全を守ってくれています。消防署では、消火訓練の「操法訓練」も実地で拝見し、さらには本物のホースで放水の実体験もさせてもらいました。このホースが、ずっしりと重いのです。さらに放水するとその水圧のすごいこと、身体全体で支えるのがコツだといいます。24時間勤務する消防署は、署員の生活の場でもあるので、署内には仮眠室やお風呂、洗濯場まで完備しているのです。

今回は、署員が手作りで食事を作る厨房にも入らせていただきました。若い隊員の皆さんがてきぱきと食事を作り、配膳する姿、そして、同じテーブルでモリモリとうどんをかき込む姿、こうした皆さんが私たちの街を守ってくれているのだと、改めて頼もしく感じました。

「うどんは乾メンなので保存が利きます。食事の途中で出動しても、戻ってからお湯を通せば、熱々が食べられます。その上、やはり体力を維持するために栄養たっぷりなのです。」

「同じ釜のメシを食べるというのは、隊員同士の連帯感、一体感を生み出す上で大切なことなのです。」との説明を聞き、命を張って市民の安全と生命を守る職場の、厳しさの一端を実感しました。

この時、3名の救急隊員の皆さんは、昼食時にも出動中で、一緒にうどんを食べることができませんでした。その隊員のために、ちゃんとうどんとお汁がラップされて、取り置いてありました。おつゆのラップには「Q² お疲れさまです」のメッセージが書かれていました。Q²は「救急」の意味だそうです。仲間への温かい思いやりなんですね。そこで、うどんのラップに、私も激励のメッセージをサインさせてもらいました。

今回、「同じ釜のうどん」をいただき、現場で身体を張って頑張っている消防職員の皆さんとの一体感を感じることができたように思います。「消防うどん」が隊員の皆さんの絆を深め、一糸乱れぬ行動に結びついていること知ることができました。

市民の皆さんにも、うどんを食べたときに「消防うどん」のこと、消防署員のことを思い起こしていただければと思います。

川崎を舞台にした幻の名画【暁の挑戦】
2014-10-01

久しぶりに映画デートしました。お相手は先日、敬老の日にお邪魔した施設でお会いしたやすこさん。

戦中、戦後と市職員であった当時の話をして下さり、とっても素敵な女性なのでお誘いしました。

その映画とは、現在金曜日までチネチッタで特別上映中の川崎を舞台にした幻の名画【暁の挑戦】です。
 
市制が始まった翌年の大正14年に川崎で実際に起きた火力発電所をめぐる“世紀の大喧嘩”を若林豪、渡哲也、中村錦之助などの豪華キャストで綴る昭和46年に公開された映画です。
 
長い間行方不明になっていたフィルムが今回発見され市制90周年にあわせて上映されています。
 
先週土曜日には主役のひとりである若林豪さんも舞台挨拶に来て下さいました。期間が短いのですが、チャンスがありましたら是非!
 
詳しくは↓